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梅肉エキスって知っていますか?

2016年05月26日

「へその緒の会」の浅井あきよです。

すっかり、初夏ですね。

昔に比べて一ヶ月くらい、
季節が先に進んでいる様な気がします。

青い梅の実が大きくなってきました。
まもなく、収穫。「梅しごと」の季節です。

ume

、、、と、書き始めて、
あら、前にも書いている!と、気がつきました。

去年の梅の記事はこちら

梅干しって簡単に作れるの?

梅干ではなく
塩は使わず、

青梅の汁100%をひたすら煮詰めて作った
梅肉(ばいにく)エキス
というものがあります。

ご存知ですか?

見た目は、真っ黒
プルーンエキスを知っている方は
あれによく似た、どろーりと濃く煮詰めたものです。

プルーンエキスは、便通効果がありますが
梅肉エキスは、その強力な酸味による殺菌力から
下痢に効くといわれています。

戦前では、貴重な
一家に常備の食品、いうよりは「薬」のようなものでした。
母から私は作り方を聞きました。

梅の実をすりおろし
その汁を絞って、火にかけ
焦がさないように、念入りに煮詰めると言うものです。

なんだか、気の遠くなるような作業ですね。

母の母の手で念入りに作った貴重品の梅肉エキスが
小さな瓶に入れられて、戸棚の隅に大切に保存されてあったのを
覚えています。

私はもちろん戦後に生まれていますが
母は大正生まれ
祖母は明治生まれでした。

母の生家では、西式健康法はじめ
自橿術をやったりしていましたので
そのような健康食品の関心が強かったのでしょう。

今では、薬局や、自然食品店で求めることが出来ます。

下痢にも便秘にも効き
熱があったときの飲み物にもなります。

子どもの頃、そのまま薄めただけでは、かなり酢っぱいので
蜂蜜などを入れて甘くして飲んだ記憶があります。

とにかく、強力な殺菌力があり、梅肉エキスそのものも
何年ももつという保存性の高い食品です。

昔の人のこのような知恵も
役立てて、いきたいものです。