ブログ

胎児は、ママの声に応答しようとしている

2018年07月28日

おなかの中の赤ちゃんは
ママとほかの女性の声を聴き分けている!

胎児のエコー画像ですが
「ママの声に反応して口を開ける」
そのような映像を見ました。

 

先日、
私が住んでいる葛飾区の
お隣の江戸川区の幼稚園で
京都大学大学院教授の明和(みょうわ)政子先生の
「コミュニケーションは胎児期から」という
講演を聞く機会がありました。

 

京大の霊長類研究所研究員を経て
現在は京都大学教育学研究科大学院教授。
人間の心がどう育つかの研究を中心に行なっている。
その研究の成果の一部は
NHKの番組にもなっています。
(「ママたちが非常事態」2018年1月3月)

 

この日
いろいろな実例をあげての
お話があったのですが
その一つは

胎児にお母さんと
他の女性の声の、録音したものを聞かせ
エコー画像でそれぞれの反応の違いを見る
ものでした。

 

それによると、
母親の声を聴いたときに、しばしば
胎児が口を開ける反応があり

他人の女性の声では、
口を開ける反応は観られませんでした。

このことから、胎児は
お母さんの声を聴き分けているだけでなく
お母さんの声に応答しようとしている

とみなすことができる。

ということでした。

 

もちろん羊水の中で声は出せませんが
口を開けるのが偶然とは言えない頻度で起り
これは将来はコトバ(口)でコミュニケーションをとる
その芽生えが胎児期からある
と考えられる
一つの証拠になるということでした。

 

私などは日ごろ
「おなかの赤ちゃんとお母さんは
コミュニケーションをとっている」
ということをつい
自明の理として活動してしまうので

このような地道な実証的な研究によって
医療の分野でも妊娠中の人に対してや
生まれたての赤ちゃんのケアをどうするといいのか
が変わっていくのだなぁ

ありがたい研究だなあと
思って聞いていました。

 

(浅井あきよ・記)